ー琥珀ー

ごめんなさい

"役立たず!こんなことも出来ないわけ!?"

役立たずで、ごめんなさい

"その目と髪...気味が悪いわ!"

気味が悪くて、ごめんなさい

"あんたなんか、要らない!"

要らない子で、ごめんなさい

"死んでよ!"

死ねなくて、、、

『ごめんなさいっ!!』

見渡すと、いつも使う部屋で寝ていたことが分かった

『はぁ、はぁ...また、か...』

苦しくて、哀しくて...心が、張り裂けそうになる、悪夢

ほぼ毎日見る夢...僕は"あの日"から深い眠りにつけないでいた

『あの時...シネバヨカッタノ?』

掠れた声は静かな部屋に反響して、僕が孤独だと嫌でもわかる

そっと立って鏡の前に移動する

そこには、男装して、男の子になった僕

目には、涙の後があった

『ははっ...僕の涙、まだ枯れてなかったんだ...』

いっそのこと、枯れてしまえば良いのに...

何となく時計を見ると、いつも生徒会室に戻る時間になってた

『笑顔、笑顔...そう、偽りの笑顔...』

僕は何もなかったかの様に、生徒会室に向かった