ー琥珀ー

今日はいつもより早めに目が覚めた。だからゆっくり登校中

『みんなおっはよー!』

僕は数メートル先に居る3人に言った

「はよ...」

燎は低血圧でややご機嫌ななめ

「琥珀、おはようございます」

爽は名前の通り、爽やか

「おー!琥珀おっはー!!」

海斗は馬鹿元気

で、僕が明るくて、いつも笑顔!...という人格を演じている

僕達4人は紗桜学園の生徒会

『ねぇねぇ、僕今日早起きしたんだよー!?』

「あの琥珀が...珍しいですね」

『えーあのって酷くない!?』

なにげに毒吐かないでよー!

「おー!琥珀偉い偉い!」

海斗は僕の頭を強めに撫でた

『やめてよー!髪ぐちゃぐちゃになっちゃうでしょー!?』

「へへっ、わりぃ、わりぃ」

僕達がじゃれあってる中、燎は眠すぎて無言だ

そんなこんなしてると校門が見えてきた

「キャー!生徒会の皆様よー!」

「燎様ー!こっち向いてー!」

ちょ、これ以上燎の機嫌悪くしないでよ...

「爽様ー!抱いてー!」

...君は羞恥心という言葉を知らないの?

「海斗様ー!笑ってー!」

いや割といつも笑ってるよ?

「琥珀くーん!可愛いー!」

なんで僕だけ君なの!?

「ブハッ!また琥珀だけ君だな!」

『もう、うるさーい!とっとと生徒会室行くよ!』

そう、なんと生徒会のメンバーは授業をサボれるのだ

僕達は生徒会室に向かって歩き出した