俺の言葉に、彼のローズピンクの瞳が細められた

その時だった。


「…イケナイ子だね、チェシャ。友達にいじわるしちゃダメだって教えなかったかい?」


「「!!」」


その声に、ばっ!と後ろを振り向く。

すると、そこに立っていたのは白い髪に桜色の瞳をした青年だった。


「ウサギ…!」


チェシャが、ぽつり、と彼の名を呟いた。

俺は、この場に現れた青年の腕を、ばっ!と掴む。


「ウサギ…!あんた今までどこに……!」


「やぁ、オズくんもいたのかい?久しぶりだねえ。」


呑気にヘラヘラ笑う彼に俺は詰め寄ろうとするが、ウサギはそんな俺を制して口を開いた。


「オズくん。話したいことは山ほどあるだろうけど、今はそんなことを言ってる場合じゃないだろう?」


「…っ!」