空に浮かぶ星は綺麗だった。

君もその星を見上げるようにベンチに座っていた。

私は同じくらいの歳の子がいることに驚きながらも、その前を通り過ぎる。
私が用があるのは公園の奥にあるバスケのコート。
そこで、少しだけ松葉杖なしで歩いて見たい…
コートの上ならできる気がする…。

でも、結局は走る以前に歩くことすら出来なかった。


少し前はここでお父さんと裕太と走り回っていたのに、なんだか遠い昔みたいだった。

それでも、私は毎日夜中にコートに向かった。