心の声が見透かされないように、平気で嘘をつく。



そんなこと、思う訳がない。



私だって...優太の特別になりたかったのに...


いつも、私の側にいてくれたから...優太も私のこと好きなんだ、って勝手に思い込んでた。



そんなはず、ないのにね...


なにを勘違いしてたんだろ...




「え?あ、うん。もちろん!」




「じゃあ私、もう行くね」




吹雪いていることなんて、もうどうでもよくなって


駆け出しそうになる身体を押さえつけて、平然と帰り道を歩いた



高校一年生の冬、ずっと好きだった人に、彼女ができた。