「寝坊した」



「え?」



「顔に全部書いてあるよ」




そう言って、笑う




私は恥ずかしくなって、両手で顔を覆った。



指の隙間から、ナオを見上げる。



「ナオの馬鹿」




「ドンマイ」



「ちょっ!」



私の頭をグシャグシャっとして、スタスタ歩いて行く



「待ってよ、歩くの速いって」



私は小走りになりながらも必死に食らいつく。