私はお母さんとマロンと一緒に家へ戻った。

マロンはうれしそう。

「お母さん・・・。紫音ね、あともうひとつ、ごめんって言わなきゃいけないことがあるの・・・。」

お母さんはぷっと笑った。

『牛乳でしょう?ぷぷぷ・・・。』

ビクッ!

もう、ばれたんだ!!

「ごめんなさい・・・。」

『いいのよ。あんた今、謝ったじゃない。紫音は、なんも言わない子じゃないんだから。』

私は、お父さんの帰りを待ちながら

今日の出来事をお母さんに話した。

幼稚園の話や、

マロンの話などを話した。

『マロンちゃん、ピンク色好きなのね?じゃあ、お母さん、あんたにいいもの買ってあげるわ!』

「えー!ずるい、ずるーい!紫音にはっ!?」

『ぷぷぷ・・・紫音はなし!』

「ぶー!!」

『ってゆーのは嘘。みーんなの分よ!』

お母さん、お父さん、私、それから、マロンの分?

紫音、これから、マロンのことを

家族として、見るからね!

ピンポーン♪

ピンポーン♪

「わーーい♪お父さんだー♪」

私はパタパタと足音をたてながら

玄関へ向かった。

「おっかえりー♪」

『わんっ!わんっ!』

お父さん『おっ!?なんだお前は?』

お父さんは、マロンを抱いて、リビングへ向かった。

マロンはすごくいい顔をしていた。

幸せそうだった。

そして、お母さんはすべてマロンのことを話した。

『・・・そうか。まー、マロン、これからはお前は、大槻 マロンだな!』

『わんっ!わんっ!』

私たちは一斉に笑った。

マロンは暴れまわり、家中は、やはり、ゴシャゴシャ。

でも、楽しく過ごした。