聖の 所に。 「李玖っ!」 ふいに 幸太君の声が聞こえた。 振り返ると、 笑顔の彼が居た。 「最後に一つだけ言わせろ!」 「え・・・何!?」 「また泣かされても、知らねぇかんな!」 「・・・分かってる!」 「・・・と言いたいところだが」 「え!?」 「・・・少しは慰めてやる!」 「・・・」 「・・・ほらっ、早く行け!」 「・・・うんっ・・・」