翌日―――――


あたしは聖のいる病院の前にいた。



昨日のことは夢なんじゃないかと思い、
目を閉じてゆっくりと昨日のことを振り返った。



『友達になってくれませんか?』



最初に浮かんできたのはその言葉。



そして、聖の笑顔。



嬉しかった。



自分が必要とされている感じがして、
すごく嬉しかった。



もうずっと何年も感じたことの無い、
あったかい気持ちになれたんだ。



あんな気持ちになったのなんて
いつぶりだろう。



そして、今だって。



これから聖と会える事を、
とても楽しみにしている自分がいる。