聖の病室へ入った。
空気が重い・・・
聖はこっちを見た。
「・・・また来たの?」
聖が呆れたような声を出す。
やっぱ・・・キツイなぁ。
少しの沈黙の中、幸太君が言った。
「今日は・・・李玖がお前に渡したいもんがあるって。」
「・・・渡したい物?」
そう。
あたしは今日、聖に手紙を渡すために来たんだから―――
ビクビクしてちゃだめ。
「・・・手紙、なんだけど」
「・・・」
「あたしの気持ち書いたの。
お願い・・・読んで?」
あたしは聖の目の前に手紙を出した。
手が震える。
お願い・・・!
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