数分かして顔を上げると・・・



そこにはまだ彼が居た。



あたしが泣き止むまで居てくれたんだ・・・




「・・・落ち着いた?」




彼は静かに聞いてきた。




「はい・・・」




なんかあたし・・・



初対面の人の前で恥ずかしいなぁ・・・




「俺ね、思うんだけど・・・
聖の事が今でも好きなら、まだ・・・信じてるべきだと思うよ。」




「・・・」




「諦めないで、ちゃんと向き合って聖に気持ち伝えたら、きっと・・・想いが届く日が来るよ。」




「・・・そう、ですね」