これで何回目だろ・・・




あたしは方向を向け、家に向かった。



その時。



「ねぇ」



見知らぬ男の人に声をかけられた。



見た事無いな・・・



あたしが不思議そうな顔をしていると、




「あ、そっか、知らないよね。
俺、聖の友達!」




・・・聖の友達?




「なんで・・・あたしの事知ってるんですか?」




「え~、だってさ、君こないだ聖の病室入ったの見たからさ、聖の彼女かな、と思って(笑)」




「彼女なんかじゃ・・・ないです」





そう。




あたしはただ




【街でたまたま会って助けた子】




聖にとっては




それだけの存在。