「あ・・・」 視線の先には 聖の病院。 分かっててもやっぱり 足が勝手に動いちゃうんだ。 忘れなきゃって、思うのに・・・ どうしても、聖の笑顔が頭に浮かんでしまう。 ――忘れるなんてできない。 できっこない。 聖が こんなにも 染み付いているのに。