「はぁ、はぁ・・・」


気がつくとそこは辺り一面人、人、人。


どこまで走ったんだか、
もう街に出てきてるし・・・


てかこの人誰!?



「あ、のー・・・」



ゆっくり顔を覗いてみると、彼はかなり疲れてるご様子。


 
「だ、大丈夫・・・?」



思わずそう言いたくなるような青い顔。


「・・・だっ、いじょう・・ぶ・・・っ」


いやいやいや!どう見ても大丈夫には見えないし。
(息荒すぎだし)


「か、顔青いんですけど・・・」



「だ い・・・じょ・・・」




彼の体がふらつき、次の瞬間――――



ドサッ・・・




地面に思い切り倒れてしまった。




「!?ちょっと・・・どうしたの?」




彼からの返事は無い。




・・・死んだ?



いや、そんなはずは無い・・・と、思う。



呼吸してるし・・・