『ははっ、何、その顔?
ムカつく奴こらしめて何がわりぃの?』


腐ってる・・・


コイツは芯から腐ってる。


こんな奴に告白されて、一瞬でも
嬉しいと思ったなんて――――



あたしが黙っていると、女子達がいきなりあたしの体を床に押し付けた。



『っ・・・!』


『ま、でも俺に逆らった罰としてお仕置きはしとかなきゃね♪」



【お仕置き】・・・?



何・・・それ。



『だーいじょうぶ♪控えめにするから。
つうか俺は見てるだけだけどw』



倉木先輩が合図をすると、女子達はハサミを取り出した。



・・・ヤバイ。



逃げなきゃ・・・



逃げなきゃ―――!



でも、体が押さえられてて動かない・・・



『倉木先輩に逆らった罰よ。
たっぷり可愛がってあげる♪』



女子の一人がそう言うと、いきなりあたしの髪を引っ張ってきた。



『やだっ・・・』



ハサミがあたしの髪を挟んだ。



『やめてよっ、やだーーっ!』



いくら必死にもがいても、びくともしない。



しかもそこは密閉されている部屋なので、声すらも届かない。