シン・・・
みんなが一斉に静まり返る。
しばらくすると女子達があたしに掴みかかってきた。
『あんたっ・・・、誰に向かって口聞いてんのよっ!?』
『今すぐ謝れよっ!』
『・・・』
それでもあたしは黙ったまま。
『こいつっ・・・』
女子達の一人があたしを殴ろうとした時だった。
『まあまあ』
その女子の手を掴んだのは―――
倉木先輩だった。
『俺もガキじゃないんでね。んな程度でマジ切れしねェよ』
倉木先輩は意味深げに笑った。
『んで、李玖チャン、こんな事やってて楽しいかって?』
『・・・』
逃げたい。
こんなトコに居たくない・・・
『そりゃあ、楽しいよ?楽しいに決まってんじゃん』
『・・・は?』
この人は・・・
どんな神経してんの・・・?