「調子こいてんじゃねーよ!
どうせまたいじめられると思ってるから来ないんだろ?」



ドクン・・・



心臓が大きく波打った。



少しずつ記憶が蘇ってくる。




思い出したくない。




もう忘れたいのに―――




「あれれ?黙っちゃった?
あは♪だってその通りだもんね~」



プチン・・・



あたしの中で何かが切れた音がした。




バシッ・・・




気がついたら手が出ていた。




「うざい。消えろ」




あたしはそう吐き捨て、足早に病院へ向かった。




――――いやだ



――――いやだ




嫌でも・・・思い出してしまう。



あの頃を・・・。