廊下を
しばらく歩いて
手術室前に来た。
そこには
多分、聖の両親と思われる人・・・
すごく機嫌が悪そうな顔をしている。
これが、聖の親?
「・・・何よ。あんた」
母親のほうがあたしをジロリと見た。
あたしは多少戸惑いながらも、言った。
「・・・聖の、友達です」
「友達ぃ?」
「・・・」
「あんたもご苦労さんな事ねぇ。
わざわざこんなところまで」
「本当にな。どうせ助からないだろうに」
「・・・っ」
あたしが反抗しようとした時、
幸太君が来た。
「李玖っ!・・・聖は?」
「・・・」
あたしは黙って聖の両親を睨んでいる。
「・・・李玖?
どうしたんだよ」