「李玖・・・」 「ん?」 「…肩、貸して」 聖は、あたしの肩に軽く頭を預けた。 「聖・・・」 あたしは、聖の頭を優しく撫でた。 「大丈夫だよ・・・」 こんな顔してる聖、 初めて見た。 辛くて、不安で―――。 まるで 幼い子供みたいに。 「大丈夫・・・」 その言葉は あまりにも小さく 弱々しい声だったけれど あたし自身に 言い聞かせていたのかもしれない