「話、というのは何だい?」




先に医師が言葉を発した。





「僕、手術受けます」





医師が一瞬固まった。




【何で突然?】みたいな顔してる…





「…何で突然そう思った?」




あ、やっぱり。




「…僕やっぱり、簡単には死ねないんです。
僕を必要としてくれる人のためにも、
僕が必要としている人のためにも、
少しでも長く、生きたいです。」




聖はそう言った後、




こっちを向いて微笑んだ。





聖・・・それは、





あたしのこと…?





「先生、お願いです。
今更ですが、僕、少しの可能性に賭けてみたいです!」




「・・・」





「お願いしますっ…!」