「…ねぇ李玖」



「ん?何?」



「僕…手術受けてみようと思うんだ」



「えっ、本当?」



「うん」





そっかぁ・・・




あたしは嬉しいけど・・・




「聖…無理してない?」




「ううん。やっぱり僕…
李玖と生きていきたいから。
少しの可能性でも、賭けてみようと思うんだ」





「そっか…」







少しの可能性でも…か。




そうだよね。




あたしも弱気になってちゃいけない。




聖みたいに、強くならなきゃ――。