「そっか…でもそれ、正直に言っただけだし。李玖は悪くないよ」




「ははっ、分かってるよ」





そんなの、その時から分かってたし?




今でも許せないけど・・・





「李玖…辛かったね。
ごめん、話したくなかった?」





「ううんっ、もう全然大丈夫!」





それはきっと、





聖や幸太君と出会えたから。





「そっか・・・
これからは、何かあったら言ってね?」





「うん。ありがと」





優しく、あたしの髪を撫でる聖の手。




大きくて、暖かい。




何故か、男の子なんだなぁって改めて感じる。