「ののかー、私一番前の端っこだよー
ののかはどこになったの?」
と、優花が私に聞く。
「ちょっと待ってね、今から引くから」
もうどうにでもなれと心で思いながら手を突っ込んで適当に棒をとった。
「あっ、前から2番目だ。結構いいかも。」
私は視力があまり良くない。
後ろすぎると見えないからいい感じの席だった。
「いい席じゃん!でも男子誰が来るかだよねー」
「そうだねー、隣って結構大事だよね。」
はぁ、とにかくうるさい人じゃなかったらいいって感じかな。
「じゃあ女子がおわったから、男子前に集まれ」
男子が次々にくじを引きだんだん席が決まっていった。
女子は出席番号早い順だったから男子は遅い順に引いてるみたいだ。