高校3年生の夏


高総体ではもちろん勝ち抜いたから、部活で忙しかった



ふと、優ちゃんと2人の時に思い出したの



あの、秘密基地を



「ねぇ、優ちゃん?」


「ん?どうしたの、葵」


「覚えてる?秘密基地」


小さい頃、3人で作った秘密基地


「……あぁ…覚えてるよ」


「ねえ、久しぶりに行かない!?」


優ちゃんの目はずっと揺れてた


「…いいよ」


「じゃあいこ……」


「けど、今は行かないよ」


「どうして?」


「今は時期じゃないから」