あと10分もすれば着くってなってきた頃



だんだん近づいてくる懐かしい光景に、ドクンドクンって


あの日大知が接触事故を起こした時みたいに



「……優ちゃん…何でかな。大知、何でかな…」


悲しい訳でもないのに、涙が溢れるの


「「……葵」」


2人は、それが当たり前かのように。分かってたかのように、私を見ていた。