「…ほどほどにしなよ」
呆れてそう言うと、
「へーい、
あ、昼になったら起こして」
そのまま、
机に突っ伏して寝てしまった。
結菜は、
入学してから私に
唯一話しかけてきた子。
 ̄ ̄「ねぇ、一緒に
弁当食べない?」
友達なんか
作る気はなかった。
「食べない」
こんな地味なあたしに
なんで話しかけてくるのか。
さっぱり分からなかった。
結菜は、
私の前に机をくっつけて
弁当を置いた。
「食べよ?」
……はぁ。
面倒になった私はため息をついた。
「…勝手にすれば」
変な子。
それが最初の印象。
「ふはっ。
やっぱ、おもしいじゃん。
話してみたかったんだよね、」
そう言う結菜は、
楽しそうだった。