確かに。
そっちの方がめんどくさいかも。
毎日不良に追いかけ回されるとか
冗談じゃないね。
「…分かった。行く」
私なら雷神ごときに何されても
そんなに怖くないしね。
とりあえず行くだけならいっか。
「ま、マジっすか!」
「ただし。
私が喧嘩できる事とかは
一切言わないで。
これが条件」
これがバレると一番面倒。
地味女がめちゃくちゃ喧嘩
が強いとか怪しすぎる。
言い訳くらいは出来るんだけど
面倒事は増やしたくないしね。
「え~何でっスか!
勿体ないッスよ!」
「じゃないと行かない。
…それくらい出来ねぇわけねぇよな?
それとも、あの時の奴らみてぇに
なりてぇか?」
ちょっとうるさいから、
殺気も含めて小声で脅してやった。
「ひっ、
わ、分かったっス!
絶対言わないっス!
だから勘弁してください!」
分かりゃいいんだよ。
「じゃ、早く連れてって」
涙目の不良くんは私をバイクの後ろ
に乗せてそのまま雷神の倉庫に
連れていってくれた。
不良くんなかなかいいバイクもってん
じゃん。
なんかムカつく。