「誰も余分なものを出しに行くなんて言ってないじゃん。メークだよ、メーク」


楠葉にそう言われてようやく理解した。


2人は今日もあたしにメークをしてくれるのだ。


「昨日の雅めっちゃ可愛かったもん。自信もあって、カッコよかったし」


四葉が言う。


「だよね。今日もメークしてあげるから、自信出して」


「ありがとう2人とも」


少し恥ずかしいけれど、あたしはそう言ったのだった。