☆☆☆

あたしが桜井君をつれてやってきたのは屋上だった。


相変わらずいい天気だ。


「ごめんね」


そう言って頭を下げると、桜井君は驚いたようにあたしを見つめた。


「病院で桜井君に色々言われて、今まで自分がやって来たことを思い直したの。人の人生を狂わせることなんて、絶対にやっちゃいけないことだった」


そう言い、俯く。


「そっか……。わかってくれたんだ」


桜井君はそう言い、安心したようにため息をはきだした。


「うん。それでどうしても桜井君に謝りたかったの」


「理解してくれたなら、それでいいんだよ」