「なんだよお前そんなに必死になって否定して。もしかしてお前カレンの事が好きなのか?」


雄大の言葉にあたしの時間が停止した。


洋二と視線がぶつかる。


あたしも洋二も、驚いた顔をしていたと思う。


「まじかよ洋二!」


「お前、カレン狙いだったのか!」


周囲の男子生徒たちが面白がってはやし立てて来る。


あたしは自分の顔が真っ赤に染まって行くのを感じていた。