「なに?」


「見ろよこれ。こんな子が洋二の好みのタイプなんだってよ!」


そう言ってグラビア雑誌を開く雄大。


「やめろよ雄大。別に好みのタイプとかじゃねぇし!」


洋二が慌てて雑誌を取り返そうとするけれど、雄大がそれを邪魔している。


雑誌の中では可愛い系の女の子がほほ笑んでいる。


心なしか優奈に似ている気もして、胸がチクリと痛んだ。


「へぇ、そうなんだ」


「違う! 違うって!」


顔を真っ赤にして否定している洋二が少し可愛く感じられる。