家に戻って来たあたしはさっそくアンドロイドの洋二を送られて来た大きな段ボールに入れて、スイッチを切った。


荷物に同封されていた返品用の電話番号に電話を入れる。


『こちら《絶対彼氏》販売所でございます』


女性の声が聞こえて来る。


「もしもし? 先日そちらで買い物をしたんですが、返品したいんです」


『なにか不都合がございましたか?』


「声が全然違うんです。彼の声が」


『そうですか。大変申し訳ございませんでした』