「そうだよね。嫌ならすぐに返品すればいいんだ!」


成美がまた笑いながらそう言った。


「偽物は所詮偽物だったよなぁ。あの見た目だから一瞬驚いたのに、残念だな」


あーあと、雄大が欠伸をする。


嫌なら返品すればいい。


そうだ。


そうだよね。


それからまた洋二に近いアンドロイドを送ってもらえばいいんだ。


だってお金はもう支払ってる。


なんの問題もないはずだ。


そう考えると途端に心が軽くなった。


深く考える必要なんてもともとなかったんだ。


だって、あれは商品なんだから……!