「そうなんだよねぇ」


今のアンドロイドの様子を見ていると、数カ所変更しただけじゃとても足りない。


声も動きもなにもかもが人間からかけ離れているんだから。


「それなら、一週間待たずに返品すればいいじゃないか」


雄大の言葉にあたしと成美は動きを止めた。


「え……?」


キョトンとしたままそう聞き返す。


「早く返品して、新しいのを送ってもらえばいいだろ?」


「そう……だよね」


パチパチと瞬きをしてそう返事をした。


とりあえず一週間アンドロイドの洋二と一緒に暮らしてみるつもりでいたので、一週間待たずに返品するという思考回路に至っていなかった。