《・アンドロイドの名前を呼ぶと目をさまします。


・アンドロイドは本人そっくりに作られています。


・生年月日から、その人の基本的な性格を作っています》


「そんな説明いいから、早く!」


成美に急かされて、あたしは説明書から段ボールへと視線をうつした。


本当に洋二そっくりにできているんだろうか?


期待と不安。


そして妙な罪悪感からなかなかその名前を呼ぶことができない。


「俺が呼んでやろうか?」


雄大にそう言われて、あたしは左右に首を振った。