段ボールの蓋が少しだけ浮いていて、中が見えそうだ。


あたしはまた大きく息を吸い込んだ。


そして段ボールに手をかけ、箱を空けた……。


そこに入っていたのは体育座りをしている人間だった。


うずくまっているため顔は見えないが、その体が見えた瞬間心臓が大きく跳ねた。


その人間の上には薄っぺらい紙が1枚置かれていた。


説明書と書かれている。


まず、あたしはそれを手に取った。