そして、とうとうこの日がやってきていた。


あたしの家には成美と雄大が来ていて、両親は出かけている。


荷物は時間指定にしているから、もうすぐ届くはずだった。


「緊張してきたね」


成美が手をこすり合わせながらそう言った。


「だよなぁ」


雄大が全然緊張感のない声でそう返事をする。


この中で一番緊張しているのは、間違いなくあたしだ。


目の前のお茶はもう完全に冷えているけれど、手をつける気にもならない。


「なぁ、お前ちょっと緊張しすぎじゃねぇ?」


雄大が呆れたような顔をあたしへ向けた。