「カレンがあたしに嫌がらせしてた時、本当はすっごく嬉しかったんだよ? あたしに嫉妬してくれてる、あたしのことを見てくれてる。そう思ったの」


優奈はそう言い、アンドロイドのあたしの胸に触れた。


アンドロイドのあたしは頬を染め「好きだよ優奈」とささやきかけている。


「それなのに……。カレンはアンドロイドの洋二を捨てて、本物の洋二と付き合いはじめた」


途端に冷たい視線が突き刺さって来た。


「あのまま行けば本物の洋二は今のカレンと同じように自殺を考えるハズだった。そうすれば、カレンを手に入れることができたかもしれないのに!」