自分が笑っていることに驚き、嬉しくて、そして涙が出た。


長い事忘れていた気のする感情が、一気に湧き出して来る。


「そうだよ! ここにいる必要なんてないんだよ!!」


あたしはそう叫びながら家を飛び出した。


空はオレンジ色に染まり、もうすぐ陽が落ちてしまう。


そんな中、あたしは走った。


上手く動かない手足を必死に動かして、走った。


そのまま学校へ向かうと、グラウンドでサッカー部が練習しているのが見えた。