心配してくれているのは嬉しいけれど、そうやってアレコレ質問されることはうっとおしかった。


「大丈夫だってば! ちょっとはほっといてよ!」


怒鳴ってから、ハッとした。


洋二が驚いたようにあたしを見つめている。


「あ……」


『ごめん』という前に、洋二の表情が悲し気に歪んでしまった。


「ごめん。心配でつい……」


『ごめん』と言わなきゃいけないのはあたしの方なのに、洋二はそう言って自分の席へと戻って行ったのだった。