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それから数日間、あたしは何をするにも無気力になっていた。


成美はあたしのアンドロイドを持っていない。


もしかしたら雄大が持っているかもしれない。


それならちゃんと確認して問い詰めないと。


そう思うのに、気力がわいてこなくてなにも行動にうつせずにいた。


「カレン、声の調子はどうだ?」


教室へ入ってすぐに洋二にそう聞かれたので、あたしは左右に首を振った。


「全然治らなの」


ガラガラ声でそう返事をする。