「だからだよ。あたしが洋二と付き合ったのは」


そう言われた瞬間、頭の中が真っ白になった気がした。


優奈はあたしの気持ちを知っていた。


だから洋二と付き合っていた……?


それが本当のことなのかどうか、確かめることもしないまま、あたしは右手を握りしめていた。


あたしの気持ちを知っていて教室内であんなに楽しそうに笑ってたんだ。


洋二と2人でいるところを見せびらかしていたんだ。


そう思うと血が上った。