オリジナルの洋二からメッセージが届いている。


《面白い小説を見つけたよ》


そんな文面と一緒に文庫本の写真が送られてきている。


これも有名な本だった。


洋二が好きな本は1度有名になったものが多いようだ。


《おもしろそうだね! あたしも今度読んでみる!》


あたしはそう返信してから、机の上にある文庫本へと視線を向けた。


図書室で借りた小説だ。