今日は洋二が登校してくるかもしれない。


アンドロイドの話は教室内ではしたくなかった。


「なぁ、当日家に行ってもいいよな?」


「まぁいいけど……」


本当は気乗りしなかったけれど、あたしは頷いた。


開封しないまま送り返すつもりだったけれど、それもできそうにない。


「どれだけ似てるのか見てみたいよね」


成美の言葉に雄大はうんうんと頷いている。


それはあたしも気になるところだった。


けれど、毎日本人を見ている手前、アンドロイドはやっぱり偽物だという感覚があった。


騒ぐ2人をぼんやりと眺めていると、教室の戸が開く音が聞こえてきてあたしは視線をそちらへ向けた。