そう思うと、頭に血がのぼって来る。


大きく息を吸い込んで、思いっきり洋二の頬を殴った。


「うっ……なにするんだよ!」


洋二があたしを睨み付けて来る。


「うるさい! 不良品!!」


あたしは勢いよく立ち上がり、洋二の腹部を踏みつけた。


成美が楽し気な笑い声を上げる。


「やめろよ!」


洋二があたしに手を伸ばして来た。


咄嗟のことで反応ができず、洋二に髪の毛を掴まれる。