☆☆☆
高校3年生の春。
あたしはいつも通り学校へ登校して来ていた。
高校最後の1年間だという自覚はまだない。
なんだか周囲の大人たちが騒がしく言っているだけで、だから何? という感じ。
「おはよぉカレン!」
「おはよ、成美」
あたしは友人の笹沼成美(ササヌマ ナルミ)にそう声をかけて自分の席に座った。
成美とは高校に入学してから仲良くなり、3年間ずっと同じクラスだ。
入学直後よりも短くなったスカートに、派手になった化粧。
3年生に上がったことで、あたしたちには解放感が生まれていた。
就職や進学も考えなきゃいけないんだろうけれど、それより先に遊ぶことが最優先だ。
高校3年生の春。
あたしはいつも通り学校へ登校して来ていた。
高校最後の1年間だという自覚はまだない。
なんだか周囲の大人たちが騒がしく言っているだけで、だから何? という感じ。
「おはよぉカレン!」
「おはよ、成美」
あたしは友人の笹沼成美(ササヌマ ナルミ)にそう声をかけて自分の席に座った。
成美とは高校に入学してから仲良くなり、3年間ずっと同じクラスだ。
入学直後よりも短くなったスカートに、派手になった化粧。
3年生に上がったことで、あたしたちには解放感が生まれていた。
就職や進学も考えなきゃいけないんだろうけれど、それより先に遊ぶことが最優先だ。