そんなこと、考えられなかった。


「今アンドロイドを手放したって、洋二が元に戻るとも限らないだろ?」


そう言ったのは雄大だった。


「そうかな?」


「どちらも中途半端なままで終わるかもしれない。そうなったら、カレンが好きになった洋二には二度と会えないってことだ」


雄大の言葉が胸に突き刺さった。


あの笑顔がもう見られないなんて、そんなの嫌だ!


「……それなら、あたしがオリジナルの洋二のことも支えていく」


あたしはそう言った。


「カレン?」