「でもさ、洋二ってホントに笑わなくなったよね」


成美がふとそんな事を呟いた。


「ずっと体調が悪いんだって。まだ声も枯れたままだったよ」


「風邪?」


「違うみたい。原因がわからないんだって」


あたしがそう言うと、成美は眉間にシワを寄せた。


「なにそれ、原因不明の体調不良?」


「妙だよねぇ。クラス内であんなに調子が悪そうなのって、洋二1人だしさ」