成美がクスッと笑い声を立てた。


「そうなんだ?」


「あぁ。俺の家も同じだ。勉強勉強って、毎日毎日。わかってるつーの!」


雄大はそう言ってチョコレートパフェに乱暴にフォークを突き刺した。


「雄大は勉強できるじゃん」


詳しい成績までは知らないけれど、いつもテスト後に張り出されるトップ3位の中に雄大の名前が載っているのを見たことがある。


「それだけじゃダメなんだってさ。常にトップじゃないとダメだって言われてる」


雄大の言葉にあたしは大きく息を吐き出した。