フォークにスプーンに包丁にナイフ。


それにコンロもある。


それらを思い浮かべてあたしはニヤリと笑った。


「そうだね。楽しそう!」


ナイフで皮膚を刺したらどうなるだろう。


コンロで焼いてみたらどうなるだろう。


想像すると面白くて笑い声が漏れた。


洋二は青ざめた顔であたしを見上げている。


黙ってあたしのことを好きだと言っていれば、今回はこんなことにならなかったのにね。


あたしはそう思い、洋二へ向けてほほ笑んで見せたのだった。